圭哉くんは俺様且つ暴君。

圭哉くんが千夏さんを好きなのは、別に千夏さんが悪いわけじゃないし、

圭哉くんが悪いわけでもない。



「その時、圭哉に言ってやったの。

圭哉は、弟みたいなもんで恋愛対象じゃない!って。きっと圭哉にとって、絶対に…何があっても手に入れたいって思える女の子がこれからきっと現れるから…って。」



「…それに対して、圭哉くんはなんて?」



「腑に落ちないって顔して悪態ついてきたわ。あの通り俺様で暴君野郎だから。」



思い出したかのように、ふふっと笑った千夏さんに"分かる気がします"とつられて私も笑った。




「だから、嬉しかったんだ〜。

圭哉に彼女が出来たって、誠也に聞かされた時は。」




「……ごめんなさい、」



「なんで謝るの!
どうせ圭哉に振り回されてるんでしょ?本当に誠也と言い圭哉と言い、女心が分からない兄弟だわ。」



「…千夏さん…。」



「でも、誠也からは、今までどんなに可愛い子に言い寄られても見向きもしなかったって聞いてたけど、なんで小春ちゃんには偽カノさせてたんだろうね?」



「それは、圭哉くんに群がる女の子たちから、圭哉くんを遠ざけるために……。」



「本当にそれだけかな?」



「………。」




千夏さんは、何が言いたいんだろう。