圭哉くんは俺様且つ暴君。




ドキドキと、うるさい私の心臓とは反対に、圭哉くんの顔からは余裕気な笑顔が消えていく。



ダメじゃん。

言っちゃいけないって、分かってたくせに。




「……何つった?」



「………。」



圭哉くんの表情が一気に強ばって、私へと向ける視線が痛い。



「今ならまだ、聞かなかった事にしてやる。訂正しろ、小春。」



箸を持ったまま、私へと顔を向ける圭哉くんの言葉は私の心に深い傷を付けた。



聞かなかったことに…?
それって、私の想いはどこに行くの?


それって、このまま私は圭哉くんの偽カノを演じるの?


……お世話係として、そばにいるの?




「好きだもん。…圭哉くんが、好きなんだもん!」




私はもう、偽カノなんてやだよ。
もう、気持ちを誤魔化したくないよ。


圭哉くんに、ちゃんと私を女の子として意識して欲しいのに。