圭哉くんは俺様且つ暴君。




────────トントントントン



まな板の上で野菜を刻む音。


私の目からは涙。




「うぅ〜〜。」




玉ねぎが、目にしみる。


リビングのソファで、テレビへと釘付けになっている圭哉くんを睨みながら


『腹減った〜!マッハで作れよ。』


マンションに着いてすぐの圭哉くんの言葉を思い出して唇を尖らせる。


私は召使いか!!

いや、お世話係=召使い。
同じか。



一応…彼女なんですけど。



「圭哉くん!もう少しで出来るから、テーブルの上 少し片付けて。」



「おー。」



対面式キッチンから、圭哉くんに声をかければ短い返事と共に圭哉くんが動いた。



普段はあんなに俺様、圭哉様なのに、こういう時ばっかりは私の言うことも聞いてくれる。



「ふふっ」



悪くない。