圭哉くんは俺様且つ暴君。





「…今日は何がいいの。」



ボソッと。


不機嫌そうに、だけどちゃんと要望を聞いてあげる自分はやっぱりドが付くほどのMだろうな。




「美味いヤツ。」


「…ん?」


「だから、美味けりゃいい。」




…こりゃまた注文が雑。
リクエストしてもらった方が幾分 楽だし、美味しいヤツなんて…そんなの自信ないっつーの。



「なら、誠也さんのお店で食べたらいいじゃん。」



1番手っ取り早く美味しいヤツが食べられると思うんですけど。



「実の弟からも金とるような店で食えるかよ。」


カウンターに頬杖つきながら項垂れる圭哉くんに、ふぅ〜ん…なんて相槌を打ちながら、


「小春ちゃんの手料理が食べたいって、素直に言えば?」



横から話に飛び入り参加したのはもちろん誠也さんで、誠也さんはやっぱり圭哉くんよりも女の子のツボを理解しているらしい。