「ただいま……って、大紀!!」


「おぉ〜、雅人!あの後どうなった?」


「勝ったよ、何とかな」


「そっか」


その結果を待ってた、俺はな。


俺の怪我はきっと、大したことないはずだから。


「お前の足首は?」


「明日、病院に行ってみないと分かんない」


「そっか……、悪いな」


「なんでお前が謝るんだよ」


「いや、だって」


やっぱり、いい奴だな。


あれは俺に責任がある!


情けない話、よけられなかったし……。


1番は笠原だと思うけどな!!


「気にすんな、練習中におこった事故なんだし。俺の不注意だよ」


「でも……!」


「もし、悪いとすれば笠原だから」


「!…、お前な〜」


大丈夫だよ、雅人!


それに気にされちゃこっちも困るし。


気使われたくないしな〜