“さよなら”なんて言わせない。




「もしかして待っててくれた?」

「…だとしたら?」

「へ?…う~ん、素直に嬉しい。ね、久しぶりだしお話ししよ!ね、いいでしょ??」

「あぁ」




わーい!嬉しい!

話すってどこで。
外じゃさすがに寒いしな~・・・。


あ、私のアパート!

ちょうど一人暮らしだし。



「私の部屋は?一人暮らしだし!途中でコンビニでお菓子とか買う~みたいな」

「一人暮らし、ねぇ」

「?」

「行くか」



案内しろ、というように私を見る慧くん。

久しぶりの慧くんにテンションが上がる。