はじまりはミステイク




翌日。


「やーっばい……30分だけしか寝れなかった」


昨日よりさらに重い足取りで学校へ向かう。チャリをこぐスピードも徐々に落ちていく。


「告白した相手の顔すら覚えてないのに……取り消せるのかなぁ」


昨日、一華ちゃんと話し合い、どうにか頑張って間違えて告白した相手を思い出そう!そして、昨日のは間違いでしたと深く謝ろう作戦!を立てたのだ。


「いや、絶対無理だよね」


なんで、圭吾くんだ!ってちゃんと確認してから告白しなかったかな。もう、自分に腹が立つ!


「天木おはよう!」


すると、隣から彼の声。


「け、圭吾くんっ。おはようっ」


私の好きな人、同級生の立野圭吾くん。彼もチャリ通でたまーに通学時間が重なる時があるから、こうやって話せるのだ。クラスが違うからこの時間は貴重なんだよ~。


「そうだ、天木ってフジヤマのこと好きだったんだな」


「!?」


圭吾くんの言葉にハンドルを握る手に力が入った。