はじまりはミステイク




「うわっ、私半目!?」


「俺、目瞑ってるし」


1枚目は、お互いにタイミングを逃した。


「ねぇ、この藤山女子みたい」


「あまりのどや顔やべぇ」


2枚目からは、お互いのことをツッコミ合った。


「ホームラン10本記念日、と」


「ちょっ、何書いてんの藤山っ」


ラクガキの時間も何かしら言い合って、きっとずっと話してた。






「やーばい。明日筋肉痛なりそう……」


「だから歳を考えなって言ったのに」


ギロッと藤山を睨む。


「歳のこと言うけどさ、1つしか変わらないからね?それにさ、私の方が年上なのに敬語使ってないよね?」


「申し訳ございません、あまりさん。今後は気をつけます」


棒読みの言葉を並べる藤山。まず、あまりって呼んでるところから気をつける気ないよね。


「いいよ。今更敬語でも逆に違和感だもん」


「了解です、あまりさん」