俺は秋川さんと知り合いになれて、とても浮かれていた。

仕事が忙しい時期にきてたが、彼女からお誘いがあった時に断るなんて事の無いように、がむしゃらに仕事を進めてた。

そして部屋に帰ってからは、風呂上がりにほぼ裸のまま意識が無くなり、朝を迎えると言う数日を過ごしていた。

毎日がクタクタだったが、彼女との時間を作る為、体を酷使し続けていたのだ。


明日には仕事も一段落を迎え、彼女にこちらから連絡を取ってみようか、と気を
弛めたのがいけなかったのか。

朝目覚めると、頭痛がし、目まいがしていた。

体が重く、まるで鉛でも付けられたかの様だ。

熱、あるんだろうな。

この分だとかなりの高熱だろう。

薬は勿論、スポーツドリンクも無かった。

何とか仕事を休む旨の連絡を入れる。
多忙な時期は抜けたので、俺が居なくても、さほど迷惑をかける事は無い筈だった。


せっかく彼女に、連絡しようと思っていたのに。

この分では、しばらく彼女に会えない。


ため息を付きつつ、スポーツドリンクが無いからとりあえず、水道水を飲む事にする。

脱水は怖いからな。

ふらつく体で水を飲み、又、ベッドに横になる。

体は眠りを欲していたようで、すぐ記憶が無くなった。