葉山〜



ガラ〜



「葉山〜!
こっち、こっち!」





「よう!」






今日は久しぶりに心次、静奈、それに何故か…







「葉山君…!
久しぶりね…!」






岡下美愛とその子供までいてる…!



「ホントに久しぶりだね…!」



「そうだな…!」



こいつらにも何も言わないでいなくなったからな…!





「いらしゃいませ…!」



「同じもので…!」




「生ビールですね…!」





「ママ〜!
見てみて…!」







「こら、椛、桜、賢!
暴れたらダメっていつも言うてるでしょ…!」






「岡下の所も一気ににじやかになったな…!」





「もう、大変…!」





3人もいればにじやかになるか…!






「パパ〜。
私達もあの子達と遊んでもいい?」







「あぁー!
でも、迷惑だけにはならないようにしろよ…!」






「ハーイ!」






皐月と杏樹と同じ年だから仲良くなれるといいけど…!







「でも、お兄ちゃんがお父さんになってるなんて知らなかった。」








静奈…!








「でも、なんで安梨を置いて行ったの?」






「それは…!」








「まぁ、いいじゃないか?
今日は久しぶりなんだし飲もう、飲もう!」







心次…!






「サンチュ〜!」







「いいってことよ…!」








こいつだけはホントの事を知ってる…!







「でも、安梨も来れたら良かったのに…!」






ふーん!





和泉来れないんだ…!







「お兄ちゃん、なんか知ってる?」







「さぁーな?」







皐月の事でいっぱいであれから会ってない…!






「安梨の所の旅館で泊まってるんでしょ?」






「最近和泉と会ってないから知らないんだ…!」






俺の事避けてるみたいだったし…!






「奥さん知ってるの?
安梨の事…?」






「知ってる…!」







比呂にだけは嘘つきたく無かったからな…!







「安梨も可愛そうに…!
葉山君を待って、8年も立つって言うのに…、、
未だに独身でさ…!」






「俺が悪いございます…!」







嫌味ったらしい言い方…!







「せっかく報告したかったのに…!」





報告…?







「私達結婚することにしたんだ…!」







「おめでとう…!」





そっか…!







「ついに心次も結婚か…?
良かったな…!」







「あぁー!
色々あったけど、これで静奈と結ばれる」







今は心次は大手会社の社長をしてる…!




そんなけの実力さえあれば親父だって認めてるだろ?





「よーし…!
静奈ちゃんも幸せだし、もう1回乾杯しょ〜!」




乾杯って…





「おい、おい!俺は…?」






「乾杯〜!」







心次の存在感忘れられてるし…!





ーーーーーー




「ねぇ、葉山君は奥さんとどこで知り合ったの…?」





岡下、酒飲み過ぎだし…!





「ねぇ、どうなのよ…!」





酔っ払ってる…!






「美愛ちゃん、飲み過ぎだよ…!」






優しく話かける心次だけど…!





「うるさい!
このままだと安梨…ずっと結婚しないままになっちゃんだよ!可愛そうじゃない…!」






泣きだしたし…!







「美愛ちゃ…ん!」







確かに岡下の言うとおりかも知れないな…!






「そうかもな…!
和泉は俺のせいかも知れない…!責められても仕方ない…!でも、俺にはこうするしか無かった…!」




現実はそうも行かない…!





「お兄ちゃん…?」






「葉山…!」






俺、本当は今でも和泉が好き…。






それが出来てたら、今はって思う…!





「もう…!皆飲み過ぎやで…!
子供達がいてるんだし…!もうそろそろお開きの時間にしょうか?」






「…うん!」








これ以上はこいつらから聞いて来ることは無かった…!