体育祭当日…




「安梨〜!」





美愛だ…。









「来てくれたんだ…。」








「当たり前でしょ!」








美愛ちゃん…。









「だから、くっつくな!
皆見てるでしょ?」







「ハーイ!」








美愛は段々と大人っぽくなって行くんだな〜!








「それにしても、あいつは遅いな…!」








あいつって?








「美愛、和泉さーん!」






えっ?







「高塚君…?
なんで居るの?」







しかも、今美愛の事呼び捨てにしてなかった?








「美愛が、今日和泉さんの体育祭があるから来いって命令されたんだ…!」








「じゃなくって…!
今高塚君、美愛の事呼び捨てにしてなかった?」







二人して顔合わせて…?








まさか…?








「付き合ってるんだ!」








やっぱり…!








「いつから?」






私に内緒で…!








「8月の終わり当たりから…!」






ガーン!









「私になんで言わなかったのよ…!」







心友なのに…!









「だって、安梨に話し出来なかったんだもん…!」







「美愛〜!
私達心友でしょ…。」







ひどい、ひどすぎるよ…。








「うわぁ〜ん!」








「待って、安梨!」







ひどい、ひどすぎるよ…。








美愛のバカ…。









「待って和泉さん!」






高塚君…。







追いかけて来たの?








「…!」









「美愛はね、奈多とか言う男と別れたのに、すぐに男を見つけて付き合うって和泉さんに思われたくなかったんだって…。」







う、美愛〜!






だから、言わなかったの?








「美愛って和泉さん思いなんだね…。」






美愛〜。







美愛が誰と付き合おうとそんな事思わないよ…。







それより、隠された方が悔しいよ…。








「う、うー泣」







「よしよし!」







高塚君が私の髪を撫でてくれて、心地が良かった…。







それは、どこか葉山君に似てたからかも知れない…。