「富士宮さん、早名の事は秘密に……」

「わかってる。けど……もうそろそろ駄目かもしれない」

早名のいない秘密の部屋で、富士宮と怜が話している。突如、さざんかの花が現れた。

「何をしている、富士宮。お前の使命は政府に逆らう者を処罰することだろう?」

さざんかはななに変化した。。ななは富士宮の首に刀を向ける。

「私の使命はこの国をより良くすることだ。政府がこの国を腐らせるなら私は政府に逆らう」

「なら、死ぬか?」

暗い部屋で月明かりに照らされるななは、幼い子とは思えない恐ろしさがある。ななは、ただの子供ではない。

「今は死ねない」

刀をかわして富士宮はマッチ箱を取り出す。マッチに火をつけると、煙が富士宮の姿を隠す。
煙が消えると富士宮の姿も消えた。

「それじゃ、またね~あえるかどうかはわかんないけど~」

富士宮がいなくなると、ななはいつも通りの性格に戻る。そして、窓から飛び降りた。