「隊長、あまり寝れてないのに大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。それに、早名ちゃんにここの事を教えないと……」

大丈夫とは言いながらも隊長は疲れているように見える。雫君の話によると、隊長は仕事の都合で出かけることが多く、昨日や今日のようにここにいることは珍しいらしい。

「食べ終えたらとりあえず台所にお皿を置いて教室に集合!怜、教室の場所は教えた?」

「いえ、まだです。普通の人の可能性があったので……」

普通の人はここに居れないんだろうか。じゃあまだ居ていいってことは普通じゃないということ?

「それで結果は……」

「もしかしたら、大変な人が来たかもしれません。これは政府がうるさくなりそうだ……」

政府?なんだかよくわからないけど、大変なことになりそうだ。

「それじゃ、教室に行くからついてきてほしい」

「はい……」

普通の家だと思っていたこの家は、秘密の部屋がある凄いところだった。