聖獣王と千年の恋を



 メイファンが笑顔で頷くと、ワンリーはようやく腕を解いた。それを見計らってジャオダンがワンリーに言う。

「よろしいですか? さっそくですが、ワンリー様。雷聖剣をご覧ください」

 ジャオダンの言葉を受けて、ワンリーが右手を天に突き上げる。

「雷聖剣!」

 ワンリーの手の中に刀身に雷(いかずち)をまとった聖剣が現れた。以前の物より刀身が一回り大きく、まとった雷は金色から輝く虹色に変わっている。
 握った剣を見つめて、ワンリーは目を輝かせた。

「みごとだ」
「強度もかなり上がっているはずです。黒龍剣にも引けは取りません」
「よくやった、ジャオダン」
「恐れ入ります」

 ワンリーに頭を下げたあと、ジャオダンはメイファンにも頭を下げる。

「メイファン様、龍玉をお譲りいただきありがとうございました。おかげで無事に雷聖剣を鍛え直すことができました」
「いえ、お役に立てたならよかったです」

 手の中の雷聖剣を消してワンリーはジャオダンに尋ねた。

「龍玉についてホァンロンから何か聞けたか?」
「それが現在自由になる龍玉について、ホァンロンの把握している限りでは存在しないということでした。ただ、メイファン様の持っていた龍玉について興味深い話を聞けました」

 そう前置きしてジャオダンは、メイファンにもわかるように説明を交えながら話してくれた。