" 白い翼の少年 "
と言う歌と共に今まで聞いた事も無いくらいの美声が聞こえる 。
どこからだろう ... と その歌を 頼りに 進んで行く 。
『 ここは ... 、』
辿り着いたのは 学校の屋上 。
爽やかな風 と 暖かい太陽 。
あまりの気持ち良さに そのまま 眠ってしまった 。
『 ...ん 、 ふぁあ ... 良く寝た ~ .. 、』
そう言って 起きた時には もう、俺の知っている世界では無くなっていた。
あの青く澄んでいた空が 、 今 俺の目の前では 黒い .
太陽 も 無い 。かと言って 真っ暗な訳でも無い 。
『 ...なんで .. 、誰か 居ねぇの ー !? 』
空っぽの空に自分の声が響く 。
「 居るよ、ここに 。」
聞き覚えのある声につられ周りを見渡し探す。
『 ... どこだ ? 』
聞き返すが 声の主はまだ現れない。
「 こーこ っ♪ 」
はっ、と上を見上げれば真上から少女が俺を潰す様な形で着地した。