* * * もうすぐ夏が終わる。 秋に移り変わろうとしているころ。 「凪、あのさ。」 「ん、何?」 秋華が言った。 「明日、勉強教えてくれないっ?」 確か今日は月曜日。 だから明日は火曜日だ。 「別にいーけど...どこですんの?」 「凪んちっ!」 秋華はうれしそうに即答した。 「しょうがねえなぁ、わかったよ。」 ニコニコしている秋華を見て、オレまでうれしくなった。