凪がいなくなった毎日、新しく拓くんが来た毎日。 だんだん慣れ始めてきた。 新しい日々も、いつしか当たり前になってしまう。 「海華、ノート集めか黒板消しどっちがいい?」 今日は、日直。 日直はやたらと面倒なことをさせられる。 「どっちでもいいよ。」 私は、拓くんに曖昧な答えを返す。 「じゃーオレ、黒板消し~。」 拓くんはサッと黒板消しを手に取り、ぐちゃぐちゃに消し始める。 「あ、拓くん、きれいに消しなよー。」