体がふらついたかと思ったら、アユミちゃんの声が耳に飛び込んできた。 「シホ、危ないっ!」 アユミちゃんの表情は険しかった。 ドンッ。 「痛っ...。」 ふらついたまま、私は倒れ込んだ。 ボゥーッ。 起き上がると、床では火が燃えていた。 運が悪いことに、すぐそばにあった木の板に火はあっという間に燃え移り、火は強くなった。