「………き…さ……さき」 「……ん…んん」 目を開けると心配そうな顔の翔琉がうつった 「おはよ。大丈夫?」 「…ん……彩花は…?」 「彩花は大丈夫。ただ、喘息あるみたい。だから注意しないと」 「喘息……」 私の遺伝だよね… 私が強ければ… 「言っとくけど、咲のせいじゃないからな?」 「…うん……」 「よく頑張ったな。彩花のこと。助けてくれてありがとな」 「ふぇッ…ぅわぁぁあ」 不安から一気に解放されて、安心感から涙が溢れた