「…翔琉…あのね」



「ん?」



「怖い夢…見た…」




あぁ。それで発作か…



「そっかそっか。久しぶりだったからびっくりしただろ」



「…うん」




「薬飲めなかったの?」


「リビングにおいて置いたから…」



「なるほどな。次からは連絡しなよ?」




「うん…」



「今日から少し入院な?」


「え…やだ」



「すぐ退院できるから。我慢」



「…やだもん」



「だめ」



「…だって…そしたら…彩花家にひとりになっちゃう」



実は、少しの間咲が仕事休んで彩花見てることになってた



「…大丈夫だよ。彩花なら」



「わらないじゃん。…そんなの」



「大丈夫。彩花も強くなりたいって言ってたんだろ?平気だよ」




「………」



「まぁ、早く治せば帰れるから」





「……彩花…私とそっくりだから…」



「まぁね」



「…何でも溜め込むとことか…

変に冒険家で、自分ならできるってなんか変なところで思っちゃったり…

すぐ周り見えなくなったり…

自分のことなんて後回したり…」



「うん」




「…私だって昔辛い思いしたから…

彩花にはして欲しくないから…」




「…わかった。うちの親に見ててもらう?」



「え?」



「会いたいって言ってたし」



「でも悪いよっ」



「大丈夫。気にすんな。心配なんだろ?」



「う、ん…」



「じゃあ今日からお願いしとくわ」



「うん。…ありがとう」



「おう」