「藤沢にはどうせ敵いませんよー」 言ってからこれも大人気ないし、いじけてる感満載だなと少し自分自身に呆れた。 「一生敵わなくていい、って言いたい所だけど俺は紀田に結構振り回されてるよ。こっちがお前に敵わないことも多い。」 少し困ったように笑う藤沢に、やっぱり敵わないなと思う。 こうやってフォローできるんだから。 それから私は藤沢の言う通り緊張が解けたらしく、水族館まで藤沢といつもみたいな他愛もない話をして楽しんだ。 そして重大な事実に気付いたのは、水族館に着いてからだった。