それからは私の会社の前で彷徨いたり、 酷いときはエントランスホールに入って、私を呼べと受付の人にしつこく喚き散らしたりして、会社の人にまで迷惑をかけるようになった。 彼は会社から出禁をくらい、しばらく姿を見せなかった。 彼の散々な行為に疲れ果てていた私は、ある日彼に別れを切り出した。 会うのも躊躇われて電話で伝えた。 彼は無言だったから承諾と受け取って、 彼とは全て終わったと思った。