結局、私は高い海老も安い海老も買わずに スーパーでの買い物を終えた。 高いのを買うのなら、ちゃんとした魚屋に行こうと思った故である。 遠回りになるが、家にまっすぐの道には進まずに魚屋の方へ足を向けた。 「じゃあな、嬢ちゃん!おまけしといたからまた来てな!」 ……嬢ちゃんっていう年でもないんだけどな。 そう思いつつも、いかにも魚屋さんという感じのおっちゃんにオマケしてもらえたのは、何はともあれ嬉しい。 鼻歌を歌いだしそうな調子で家に帰る。