「ちょっと、大地!聞いてる?」 ほら、やっぱり少し頬が膨らんでる。 笑いたくなるのをこらえて彼女に顔を向ければ、その顔でいつものお説教というか文句というかそんなようなものを言われる。 「頼んどいたのに。なんで大地はいつもやってくれないのー。」 言っておくけど、これは仕事じゃない。 仕事だったら相手に文句なんて言わせないくらいにやり遂げようと意識している。 俺だって仕事じゃないからって人の頼みを理由もなく断るなんてそんなひどい奴じゃない。 ただ、俺が彼女の頼みを断るのは…………