それでも藤沢は離してくれず、限界を超えた腹筋は力が抜けて、とうとう床に倒れてしまった。 藤沢が抱きしめているおかげと言うべきか、痛くはなかったのだけれど。 「………お前は、紀田は…」 「大丈夫だよ、藤沢。私はちゃんと藤沢が好きだよ。」 自分から出たその言葉は、自分が思っていたよりも優しい響きを持っていた。 もう一度大丈夫、と声を掛けると藤沢はどうやら落ち着いたらしかった。