「いつも通りでいいんじゃねぇの。」 しばらくの沈黙のあと、藤沢はそう言った。 「田邉は、よそよそしくされる方がキツイと思う。それにあいつ結構図太いし。」 少し不貞腐れたような顔でそっぽを向いて言うが、多分藤沢は田邉君に対する評価をするのがむず痒いらしかった。 藤沢は田邉君を結構見ている。後輩としてかわいがっていると私の目にはそう見えている。 「ありがと……、藤沢の言う通りな気がする。そうしてみるよ。」 そして藤沢の言ったことが本当だったと判明したのは翌日のことだった。