そういって走り出した。






「はぁはぁ…」

「姉さん、ここなら誰にも迷惑かかんないね」

…え

こいつら…晴嵐…の

「よぉ!…麗羅総長ローレライ。」

「…てめぇが総長か」

「そうだよ?…ローレライに消えてほしくて来ちゃった?」

「…どう?姉さん、裏切られた気持ちは…」

「陸…」

ードンっ!!!ー

「ーっ」

「陸!!」

陸が晴嵐総長に蹴られた。

「…波留さん…なんで…」

「お前は囮だよ。…そんで人質」

「…うそ…ですよね」

「ローレライを殺すための人質だよ?」

「陸!!」

こいつ…陸を利用して…

「姉さん…ごめん」

ードスッー

「陸!!」

「…僕ね…強くなれてなかったみたい」

「いい加減黙れ」

ードスッー

陸から…血が…

ードンー

「ーっ」

蹴られる。

「どうだ。ローレライ?…俺らに殴られ蹴られる気持ちは?」

…悔しい…陸を助けられない…




ードンー

「古泉!!今だ!!」

…善?!

晴嵐のみんなが私に気を取られている間に善が陸を助けてくれたみたい。

「ありがとう」

「うわぁぁぁん姉さん…ごめんなさいぃ!」

「大丈夫。…私の後ろにいて。善も」

「うん」
「おう」

「お前1人で何ができる」

「…てめぇらだれに手を出したかわかってんだろーな。…陸を…騙したこと後悔させてやるよ…」

私は切れた。

「ひ、ヒィィ」

「…ひ、怯むな!やれぇぇぇ!」

ードスッー

ーボキッー

ーガンッー

「おらぁぁぁ!」

相手がバットを振るう。

ーパシッー

ードスッー

「…姉さん!!」

「しねぇぇぇ!!」

ーガシッ!!ー

ーポタポター

「喧嘩に刃物をだすということは…刺されてる覚悟があるっつーことだよなぁ?(黒睨)」

「「「「ひぃぃぃ」」」」

「逃がすかよ」

ードスッー

ーボキッー

ーボキボキ!!ー

50人近くいた奴らを10分で片付ける。

「あとは総長のみだ」

「ひ、ヒィィ」

「てめぇ、何回陸の顔を殴った?」

「…へ…?」

ードスッー

ードスッー

ードスッー

「3回だね…」

「ゆ、許してくれ…」

ーガシッ!ー

「ーっ」

私は総長の髪を引っ張って顔を上げさせた。

「助けてほしいか…?!」

「は…はい!!」

「…ん」

私は紙切れを総長に渡す。

「それを見ろ。」

「ー?!」

「…破ったら乗り込みに行くから」

「…はい」

よっしゃぁぁ。終わりっと