「はい…ご注文頂いたイチゴバナナのクリーム添えです」
私はクレープを受け取って、近くにベンチがないか探してみる。
ードンッー
「うお!」
ードテッー
「うぅ…クレープがぁぁ!」
愛田 廉太郎が子供とぶつかって、子供がクリームを落とした。
「え?!あ…」
「…廉太郎ー気をつけろよ」
「とにかくあやまっとけ」
「…うぜぇ」
「…」
は、何こいつら。とくに早江島!!
「わ、わり…」
「うわぁぁぁん!!」
ースッー
「はい。お嬢ちゃん。…お姉ちゃんのクレープあげる。…だからね、このおじさん許してあげて?」
「いいの?」
「良いよ!……許してくれる?」
「うん!」
「じゃあね」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
そういって子供は走って行った。
「「「「「…」」」」」
ん?無言?…
「あ、あそこにベンチあるよ!…座ろう」
「「…ぶ!!!…あはははは!!!」」
「…ぷっ」
「フッ」
な、何?!
「…古泉さんすごいね」
「…見直したわ」
「…」
「…」
「けど…」
「「「あはははは!!!おじさん!って!…ぶはははは!!…同い年なのに!!!」」」
「「ぷッ」」
「そ、そうだ古泉!!!俺のことおじさんって言いやがっな!!」

