【買い出しのため、町へ】
「…で、何かうん?」
「さぁ?」
「雅知ってる?」
「…知らね」
知らないでここに来たの?!…バカだろ
「…う」
「うちのクラスは巨大迷路作るみたいだからダンボールとか貰ったり、ペンキ買ったりとかだよ!」
「おお!さすが秀太!」
…零 秀太。…冷静で大人っぽい。…けど、なんか零だけはまともな感じ…あはは
「で、どの店に入ればいい?」
「え?…」
ーシーーーーーーーーンッー
「…はぁ……古泉、わかるか?」
「え、あ…うん。…確か…リトル・ジンっていうお店が良いって先生が…」
「わかった」
びっくりしたー…急に話しかけられるんだもん。…
「…ねぇ古泉さんって本当に烈さんの妹?」
遠藤が話しかけてきた。
「…うん。なんで?」
「いや、似てないなって思って」
いや。似てるも何も血は繋がってねぇからなつ。
「…そうかな?」
「…秀太もそう思わね?」
「そうだね。顔もだけど、烈さんみたいな存在感がないっていうかー」
「「ぶはははは!!確かに!!!」」
ーイラっー
愛田、遠藤、零。今ここで殺ってやろうかぁ?
「…あ!クレープ屋だ!!」
「「えっ!!?」」
ハモった…愛田 廉太郎と。…
「…ハモんなよ!!!」
「…え、あーごめん」
「いや、今のは古泉さんが謝ることじゃないよ」
零 秀太。普通に優しく見えるけど、それは相手を信用させるための罠でしょ?
「クレープ食べるか」
「…食べる!!!」
「行こう」
あ、買い物が…
「古泉も…」
「…うん」
なぜか1人取り残されずに良かったと思ってしまった。
………………いや。訂正するわ。……1人だけクレープが食べれない、と…ならなくて良かった。…だった
「ご注文どうぞ」
「「イチゴバナナのクリーム添えで!」」
「…」
「「ぶっ!」」
またハモった…こいつと!!
「て…」
「てめぇ!!ハモんなよ!!!」
危な…またハモるとこだった。

