優雅なバタフライ






「…はぁ。あいつ何者なんだ」

龍崎を病院に連れて行った後、私は総長室で1人で悩んでいた。

「…あ。…こういうときは!」

ープルルルルー

『はい』

「あ、遊さん?…調べて欲しいことがあるんだけど」

『お前が頼み事なんて珍しいな』

そういえばそうかも。なんでも自分でできるしね。

「…実は」

今日あったことを遊さんに話す。

『ふーん。つまり、今日途中から来たやつのことを調べろってことだな?』

「うん!お願いします」

『任せろー』

「ありがとう!」

ーブチッー

だけど…本当、何者なんだろう。…私がハッキングしても出てこないなんて。

ーピロリロリンー

あ、お父さん…。…仕事だろうな。

「はい」

『Bに仕事だ』

「わかりました。すぐ戻ります」

『ああ』

やっぱり。