優雅なバタフライ


「…よし。…お前名前は?」

「龍崎 白(りゅうざき はく)です。…」

「…白竜そのものの名前だな。…まぁとにかく。お前、恐慌についてなにか知ってるか?」

「恐慌?!って…あの?」

これは知っている様子。

「そうだ」

「…恐慌は…いろんな族の元総長を集めたらしいんですけど…」

は?…元総長を?!

「…恐慌の総長が…」

ーバンッー

「未来!!」

ードスッー

うそだろ…?

「龍崎…」

どこからか撃った弾が龍崎に当たり、龍崎は大量出血してる。

「誰だ?!!」

「…恐慌のことを探るのは止めて頂きたい。」

「…てめぇ、誰だ!」

帽子を被って黒いマスクをしているから顔がわからない。

「…ゴホッ」

「り、龍崎?!」

よかった。まだ生きてる…

「恐慌のことを軽々しく口にしようとするからそういう目に合うんですよ。…こういう目にあいたくなかったら、恐慌のことを探るのはやめることですね、バタフライさん?」

私のことを知ってる…。…まぁこの髪の色をみたか喧嘩をみていたらバタフライだって気づくだろうけど。

「もう一度聞く。お前は誰だ!」

「…」

そいつは何かに気づいたのか「また会いましょう」と言って去っていった。

ーピーポーピーポーー

あ、救急車!…次郎が呼んでくれたんだろう