優雅なバタフライ


ーザワザワー

「なんか騒がしいな」

「うん」

「…総長!!白竜が攻めて来ましたっ!!」

はぁ?!…

「…行くか。みぃ」

「だね。…徹達はいなくていいの?」

「いるぜぇ?」

ドアの方を見ると徹、けい、次郎、芯がいた。

「よし、行くぞ!!」

「「「「「おう!!」」」」」

私はかつらを外しいつものパーカーを着る。

そして白竜の前に立つ。

「てめぇが、総長か?!」

「そうだけど?」

「お前を倒して、麗羅つぶすっ!」


「かかってこいよ。私は麗羅初代総長。和泉 未来。…相手してやる」

「初代って…話がちげぇじゃんか!」

なんの話?

まあ、いいか。

「初代ってことは…お前…まさか…」

「…そのまさかっ」

「あーあ。未来、スイッチ入っちゃった」

スイッチ?とっくにはいってるっつーの!

「ローレライ?!」

勝手な付けられた名前だけど。初代麗羅総長。名はローレライ。…

「麗羅復活記念!…てめぇら!!暴れるぞ!」

「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」

ーボキッー

ードカッー

「…未来、前より強くなってねぇか?!」

「…たりめぇだろ?私を誰だと思ってんだよ」

ードスッー

ちょろいちょろい。

「あんたが総長だよね?」

「ひぃぃ。」

「…どうして、麗羅を狙った?!…」

「ーっ」

「答えろぉぉ!!!!」

「ひぃぃぃ!!…や…」

や…?

「夜宵(やよい)…ってやつに…麗羅は総長が新しくなって復活したばかりだから…つぶすなら今だぞって…言われて…」

夜宵…?!…どうして…

「…はぁぁぁ。…いいように使われたな」

「へ?」

「…とにかく、白竜は解散。いいな?」

「え?!」

「いいよなぁ?(黒笑)」

「はいぃぃぃぃ!!」

「っとに」

「白竜は…解散だ…」

私はこの瞬間が嫌い。…みんな悲しそうな顔をするから。