優雅なバタフライ


ーガラガラー

「お帰りなさい!未来さんっ!!」

「ただいま〜善は?」

「美森さんとおしゃべり中です。会議室で」

あーだから最後らへんは何も話しかけてこなかったってわけね。私も忘れてたけどさ。

「じゃー会議室行ってくる」

会議室。それは仕事のことなどを話すところ。セキュリティがしっかりしてる部屋。

「あ!待ってください!未来さん!」

「んー?」

「足…痛めてますよね」

「…やっぱり?」

「もー自分のことくらいわかるようになってください!」

「ごめんー宝田ありがとっ」

「いえ」

宝田は、あっという間に手当をしてくれた。

ーガラガラー

「あ、未来おかえりなさい」

「ただいま。お父さんは?」

「光雷のほう」

「そっか」

光雷の2代目組長。…とは言ったが一時的なもの。…お父さんがある仕事で光雷を抜けなければならなかったからだ。つまり私は、”光雷2代目組長”ではなく”光雷仮組長”というわけ。

「じゃあお父さん、戻るかな?」

「そうねー。帰ったら聞いてみなさい」

「うん」

「あ、それでね。大切なはなしよ。ほら未来も善君の隣に座って」

「うん…」

大切な話?

「実は、善君はこの家に住んでもらいまーす」

「「ええぇ?!」」

「な、なんでですか?!」

「未来のサポート役だもの。それに、都合悪いわけじゃないでしょ?」

「はい…」

「未来、いいわね」

「別にいいけど、部屋は?」

「未来の隣」

「…左?」

「そうよ」

そうか…少しほっとした。その理由は…

ープルルルルー

「あら電話」

「お母さん、私が出るから善にいろいろ教えてあげてて」



ーガチャー

「はい。和泉です。」

『…』

無言?…

「あのー」

『…姉さん…?』

…その声…

「…り、陸…?」

「そうだよ」

ーガタンッッー

私は電話だということを忘れて崩れ落ちた。

「…み、未来?!」

「お、とうさん…」

お父さんはそうとうびっくりしてただろう。この私が人前で泣くなんてそうそうない。

「ど、どうした?…」

「電話…」

「電話?…父さんが出るぞ?」

「ん…」

「はい。代わりまして…」

『父さん…』

「…陸…?」

『そうだよ。』

「本当なのか?」

『だからそうだって言ってんじゃん。…ごめんなずっと連絡しなくて。姉さんにも伝えて』

「ああ。」

ーガチャー

「未来…」

「さっきのは…本当に陸?」

「そうだ。…ごめんって言ってたぞ」

「陸…」

ーガラガラー

「どうしたの?!」

「お母さん…」

「遅いから…ほら会議室に入って」

「うん」

会議室に入ってまずさっきの話になった。

「で、電話でなにがあったの?…」

「陸が…」

「陸?!」

「うん」

和泉 陸。…1つ下の私の弟。5年前。陸が小6の時、私は麗羅を作っていたから陸は中学生になったら麗羅に入るって言ってた。いつから入ろうがルールはなかったけど私は中学生になってからと陸に言い聞かせてた。