優雅なバタフライ


「なんなんだよ」

「…前の学校の友達が恐惶っていう怖いグループに襲われたの」

恐惶と言った途端みんなの目つきが変わった。

「…私は暴走族みたいなのって知らなくて。恐惶、サイテーって道端で言ってたら…恐惶の人が追いかけてきたの。その時、制服だったから高校のことなんてすぐにわかって。だから…」

「…怖かったね」

私はかたを振るわせ、涙を流す。それを見て私の背中を零 秀太がさする。

「…すみません。突然泣いたりして」

「…きにするな」

ぱっと鈴川 雅が喋ったと思ったら。