ーキーンコーンカーンー
「チャイムなってっけどいいのか?」
「別にいい」
私は今理事長室にいる。遊さんに大事な話があって。
「…で、話って?」
「…私がなんでこの学校に来たかは知ってるんだろ?」
「ああ」
「…竜雅に近づいたら、戦龍の情報をつかんだんだ。…戦龍の副総長、親鸞 照彦」
「親鸞って…尚彦んとこの?!」
「うん」
遊さんは尚彦さんと同級生だったらしい。
「親鸞照彦は鈴川雅を殺そうとしている」
「は?!」
「…2人の関係を調べたんだけど…」
私はパソコンを開いて遊さんに見せた。
「…?!!」
そこに書いてあるのは鈴川雅の父。鈴川蘭と親鸞照彦の母。親鸞夏美のこと。
「…親鸞夏美を殺したのは鈴川蘭…」
「本当なのか…?」
「…正確には、親鸞夏美は心臓病を患っていた。…ある時突然倒れて救急車で運ばれていたところを鈴川蘭…初代竜雅と青龍が乱闘を起こしていたそうだ。」
「…それで、救急車はそこを通れず、夏美さんは亡くなったって訳か…」
「うん」
「……でもその情報は載ってねぇけどなんでわかったんだ?」
「あ、それは善に聞いたの!」
「なるほど。」
「…」
「でも、鈴川蘭はもう亡くなっているわけだ」
「そう。だから…親鸞照彦は鈴川蘭ではなく、その息子、鈴川雅を殺そうといている」
「…なんで鈴川蘭なんだろうな?…他の奴らだっていただろうに」
「そこがわかんないの」
…どうして鈴川蘭?…竜雅のメンバーだって、青龍の奴らだっていたはず…
「…考えてもしかたねぇ。調べておくから、お前は授業いけ」
「うん…」
「烈の授業中だろ?…烈が「未来さんがいない!」…と心ん中であわててんじゃねぇの?」
「…そだね。…じゃあ遊さんよろしく!」
「ああ」