〜順 side〜

「合格」

「は?」

何言ってんだ?こいつ

「だーかーらー合格って!」

「…は?」

何が合格?

「麗羅に入れてやるって言ってんの!」

「…お前が?入れてくれんの?」

「うん」

「…信用出来ねぇ」

こいつ騙してんじゃねぇの?…

「…大丈夫!私に反対するやつなんていないから!」

「…?」

私に反対するやつなんていない?…どういうことだ?

「なんか言いたそうな顔だねー」

「お前何者?」

俺は最初に聞くべきだった言葉を今、言った。

「私?」

「ああ」

「私はね…」

そういうとそいつの髪がなびいて光りだした。………ように見えた。…月に照らされていてすごく綺麗だった。

「麗羅総長。ローレライ」

「…」

「…順?」

こいつがローレライ?!…お、お、俺はなんてことを口にしたんだ?!!

「おーい!」

俺はローレライにひざまずく。

「は?!」

「ローレライ様。…ご無礼をお許しください!!俺、一生あなた様について行きます!!…よろしくお願いします!」

本当にローレライ…。喋れて感激だ…

「じ、順…嘘だとは思わないの?」

「思いません」

だってさっき、月に照らされたあなたはを、ローレライ…って思ったから。