「総長!!…戦龍が攻めてきました!!」
「なんだって?!」
「…はよう動きだしたな」
「…雅。どうしますか?」
「…行く。…片付けるぞ」
「…みくはここにいろ…」
「うん」
みんなが幹部室を出た。
「…何の用?」
「はは。気づいてたんかい」
「…当然」
「さすがっバタフライだ」
「……夜宵。」
「かわええやろ?うちの息子」
「廉太郎のことだな?」
「…それも気づいとったか」
「…ああ。…お前、この前白竜の総長になんか言ったんだろ?…」
「バレとった?」
「…なめてんのか?」
「…バタフライ、うちとの約束忘れてへんやろうな?」
「…忘れてねぇよ。…そっちこそ」
「…当たり前やろ。…うちとあんたの仲やろ?」
「…夜宵。…クロスデビルと手を組んでんのか?」
「あはは。手を組む?…なんの冗談や!…あれは。利用しとるだけや。」
「…やっぱりな」
「…バタフライには通用せんなぁ。いつも。」
「………私と手をくまねぇか?」
「ええよ」
「…本気で聞いてんだよ」
「ええよって!だってもう断れんやろ?」
「ははっ。…やっぱり夜宵も息子は大事なんだな」
「ああ。…あんたと手を組む代わりに…」
「廉太郎は守ってやる」
「…おおきに。…ほなまた来るわ、終わったみたいやしね」
そう言って夜宵は窓から降りた。
ーガチャー
「みく。」
「雅!」