【放課後】
メールっと…
《宛先:父 今日竜雅の倉庫行ってくるね。…出来れば情報掴んでくる》
《感づかれるなよ》
うん。当然!
《宛先:烈 竜雅の倉庫に行くね。帰り迎えお願い》
《わかりました。気をつけてください》
よし。
《宛先:善 竜雅の倉庫に行くから通信機で居場所確認してて。》
《了解》
後は…
《宛先:徹 今日も麗羅に行けない。明日行くからそれまで麗羅のことよろしく》
《わかった。明日は絶対来いよ?》
《うん》
これでOK!…よし、靴箱にっと!
「待たせてごめん!」
「…別にいい」
「あれ?理生だけ?」
「…ああ。…他は先行った」
なんかあったのかな?
「…行くぞ」
「うん」
「バイク取ってくるからそこいろ」
「うん」
理生って無口だなぁ。…
「…ほら、後ろのれ」
「うん」
バイクで誰かの後ろ乗るのは2回目。
「しっかりつかまっとけよ」
「うん」
…私、”うん”ばっかり。
ーブオオォーンー
「…着いた」
「へぇここが」
うち(麗羅)よりは大きくないけど、立派だ
ーガラー
「あ!理生さん!!ちゃーーーす!」
「…おう」
「あれ?そちらのかたは?」
「あとで説明する。」
あ、雅達。
「みんなよく聞け!…みく、こっち」
「うん…」
「今日からこいつが姫になった」
そう言った瞬間ざわついた。
「…みく、挨拶…いいか?」
「うん!……えっと、いきなり…姫だ守れなんて言われても…って感じなのはわかります。……自分の身はできるだけ守れるようにします。…けど、私は無力なのでみなさんの力を借してほしいです。…守ってもらった分はいつか必ず恩返しします。…どうか…よろしくお願いします!」
ーパチパチー
我ながらうまい演技。…
「名前はなんていうですかー?」
「あ!…古泉 みくです!」
「みくさん!全力でまもらせてもらいます!」
「…みくさんは守られててください!」
「恩返しなんていいですよ!!」
「あはは。ありがとう」
…ふふ。…さすが私。
「よし、話は以上だ!」
「「「はい!!!」」」
「みくは幹部室に」
「うん」
ー八!!ー
なんか気配をかんじた…前にも感じたことのなるような気配を。
「みく?」
「あ、ごめん!」
「…で、とりあえず戦龍がどう出てくるかだな」
「そうやな。みくはあれから戦龍におうたりせぇへんかった?」
「大丈夫だよ」
「よかった」
「…いつ動いてもおかしくないですね」
「…騒がしくねぇか?」
…言われてみれば…