「ただいま〜」
「「「「お疲れ様でしたっ!!!」」」」
「だからぁ、ただいまって言ったらおかえりって言ってよ!」
「「「「すみません!!!」」」」
「…後、全員で言われるとうるさいから、宝田…あんた代表で言ってよ」
「わかりました。」
「…はぁ。じゃあ…私、お父さんに呼ばれてるから、宝田指導よろしく」
「はい!」
突然だけど、私はあの有名な組、和泉家の長女。和泉 未来(いずみ みらい)。高校1年生の16歳。
今は父が歴代総長の光雷(こうらい)の2代目総長をしている。だけど、裏ではバタフライという名で仕事をしている。私の腕にはBという文字と蝶の絵が彫られている。そのBさえ見せれば警察だって何もできない。