もともとは商店街の福引で二つ当ててしまったものだった。 少し前までは夜坂と仲が良かったのだが、そのときにあげたものだ。 そのストラップはカメラに向いており、まるで私を嘲笑っているかのようだった。 「夜…坂ぁあっ!!」 私はそう呟き、家を後にした。