「ゆいもどーせバレると思ってたやろ」
「……なんのことかわかりません」
「せやし俺に電話したんやろ」
「…やっぱり気付いてた?」
英寿さんはやっぱり見抜いてる。
ゆいさんも苦笑い。
なんかでもいいな、こういうの。
「雄大やったら殴られてたもんな」
「な、内緒にしといてやっ…!」
「はいはい、わかったわかった」
…なるほどね。
ゆいさんが雄大さんじゃなくて英寿さんに電話したのはそういうことか。
確かに雄大さんって厳しいけど英寿さんってゆいさんには優しいな。
「あの、英寿さん」
「あ?」
「ゆいさん足挫いてます」
「はぁ?はよ言えや」
舌打ちし、英寿さんはゆいさんを肩に担ぐ。
龍がいたらうるさそうやしこのことは黙っとこ。
「よし、お前等」
バイクの後ろにゆいさんを乗せてエンジンをかける。
それでも英寿さんの声はよく通って。
「そいつら連れて倉庫行くぞ」
今日のこの日の終わりを告げる言葉。
.

