ショーウインドウにうつる姿を紗希は横目でチラッとみる。
普段はあまりみないようにしていたが・・
この日ばかりは何度も何度もみた。
「CLUB 月」
とかかれた店に入る。
ここもまたすばらしかった。
センスのいいママとすぐにわかる。
紗希が今まで見たことのない世界であった。
他のクラブやラウンジとは月とすっぽんである。
内装だけでも億はいっているだろう。
ボーイさんはすでに準備を始めていた。
「紗希ちゃんはここに座ってて」
ママはカウンターのイスをすすめてくれた。
すると続々と女の子が出勤してきた。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
さすがに一流クラブだ。
女の子の数と質が違う。
芸能人の卵やモデルさんも多いと聞くが・・
まさしくその通りだ。
座って5万の世界だけある。

