本当の遠距離恋愛 1


 ショーウインドウにうつる姿を紗希は横目でチラッとみる。

 普段はあまりみないようにしていたが・・

 この日ばかりは何度も何度もみた。



 「CLUB 月」

 とかかれた店に入る。


 ここもまたすばらしかった。

 センスのいいママとすぐにわかる。

 紗希が今まで見たことのない世界であった。

 他のクラブやラウンジとは月とすっぽんである。


 内装だけでも億はいっているだろう。

 ボーイさんはすでに準備を始めていた。

 「紗希ちゃんはここに座ってて」

 ママはカウンターのイスをすすめてくれた。

 
 すると続々と女の子が出勤してきた。

 「おはようございます!」

 「おはようございます!」

 さすがに一流クラブだ。

 女の子の数と質が違う。

 芸能人の卵やモデルさんも多いと聞くが・・
 
 まさしくその通りだ。

 座って5万の世界だけある。