『はぁ、はぁ…うっはぁ、はい!』
『走らなくてもいいのに』
『先生が待っていると思って…ハァ』
息を必死に整える。髪は乱れ服装もいつもより乱れていた。
『ありがとう』
笑顔で先生はお礼を言った。
『いえ、それよりどうして図書室に?』
『それはね、ちょっとこっちの本棚にきて!』
先生は座っていた椅子から立ち上がり
奥の本棚の方へ向かった
どの本棚にも理数系の難しい本ばかりだった。
『確か、この辺に…あっ!あったあった!これだよ木下!』
先生が差し出す本を覗き込んだ。
『これ…天体図鑑』
『他にも、惑星が細かく載っている本や星座の本とかもある』
私のために探してくれたのかな?
先生理数系だから、そのついでかな?
『ありがとうございます』
フフッと笑い本を受け取った
『学生は本1冊でも意外とお金はかかる、だから図書室にある本か俺のを貸してやる』
『えっ?先生も持ってるんですか?』
『えっ?あっーまぁな!少しだけ』
ゆめのは嬉しくてたまなかった。
そっと下を向いた後ゆめのは言った
『私、ちゃんと自分の気持ちに気がつきました、私…私先生のことが好きです』
心臓をドキドキさせて、体の熱で倒れそうになるのを必死耐えて
気持ちを伝えた…。
『木下……』
『だから、先生と付き合いたいです』
ギュッ
櫻井先生は強く、ゆめのを抱きしめた
図書室の本の匂いや、夕日の光
誰もいない場所で2人は抱きしめあった。

