何でか分からないけど、指揮を怜が、伴奏を翼が弾くことになった。 きっとファンクラブの子たちが、翼がピアノを弾けるということを知って推薦したんだろうけど。 指揮の怜はノリノリだった。 翼も快く引き受けてくれたけど。 それからクラス一段となって、毎日練習をした。 屋台の揚げタコの店番も決めて、何もかも順調に進んでいた。 そして、文化祭がいよいよ明日に迫ってきた。