たくさんの人が集まる中、星空を見上げながら話をしていたら…… ―ヒューーーー……ドンッ!! 大輪の花火が星空に広がった。 その瞬間、 「わぁっ……!!」 と、声があがる。 連続で上がっていく花火に、つい目を輝かせ見とれてしまう。 色鮮やかに輝いて、消えていったと思えば、また花開く。 「わーっ!大きい!」 隣ではしゃいでる唯と怜の声。 私たちは、ただ、黙って見上げていた。