まともに呼吸さえも出来ない。

カタカタと体が震えました。

衣擦れの音一つさせただけで、きっと茂みの中から『それ』は襲い掛かってくる。

身じろぎ一つ出来ない異常な緊張感の中。





「ほぅ…こいつぁ上玉だ」






『それ』は穏やかな口調と共に出てきました。