しかし叔父達も動転していたのであろう、『折角来て下さったのに、失礼だ』と思ってしまい、また香典をしまっておき、もしもの時は男2人何とかなるだろうと楽観的に考えた結果、その男を上げる事になってしまった。

母親に聞くと、男の風貌ははっきりしないという。

とにかく男である事は確かなのだが、中年であったような気も、また老人であったような気もする。

また服装も、行き帰りで違ったものを着ていたような気がするという。

印象深かったのが、『男の体からは、魚の生臭い匂いがしていた』という事だそうだ。

また男の人相は覚えていないが、終始ニコニコと笑っていたという。

しかし母親は『笑っていたのに、何だか感じが悪くて不気味だった』と言っていた。