月と太陽Ⅰ

『んん……朝……?』

「美月様、おはようございます。」

『おはよう、朔。』

「本日は一緒に行くべき場所があります。」

『どこへ?』

「それは、着いてからのお楽しみでありんすよ?」

『満…おはよう。』

「さぁ、私の手を。」

『うん。』


手を繋いだ瞬間、竜巻に包まれた。


でも、すぐに竜巻は終わった。


『え……ここどこ?』

「ここは執務室でありんす。」

『執務室って……どうして?』

「先王……沙夜様が亡くなられてから、ずっと月凜国を守ってきた者がいます。」

『ずっと……誰?』

「望です。」

「私に何か?」

「望!」

「お久しぶりね。そちらは……!ご無礼をお許し下さい!お初におめもじつかまつります。望(ノゾミ)と申します。」

『望……あ、私は美月。よろしくね。』

「いえ、こちらこそ。」

「美月様、望は、この部屋から出ることはありません。」

『え?どうして?』

「そういう決まりです。」

『そう……なんだ……。』

「美月様、そろそろ帰りんしょう?」

『うん…またね、望。』

「はい、また。」


そしてまた、朔の手をとった。

次に目を開けると、王宮…私の部屋だった。