月と太陽Ⅰ

『何をおっしゃっておりんすか!?そんな事ありんせん!』

「そうです!沙夜様は立派に…立派に女王として、振舞っておられました!それなのに……それなのになぜ、そのような悲しい事をおっしゃるのですか!?」

「満……朔……。でも、私がしっかりしていれば良かったのよ……。」


沙夜さん……。


「そんな……。違います!アイツが!光哉が、沙夜様を手に入れたいと勝手に思って!」


……ん?え?ちょっと、どういうこと?


『光哉が、沙夜様を愛して狂ってしまったから……。』


愛した…?沙夜さんを?

陽元国の王、光哉が?


「……でも、狂わせてしまったのは、私。ちゃんと……断れば良かった。彼の心に届くまで……何度でも……。」


えーっと……つまり、光哉は、沙夜さんを好きになった。
で、愛しちゃった。

だけど、沙夜さんは、受け入れずに断った。
それで狂った……ってことでしょ?

勝手すぎるよ、そんなの……。

沙夜さんは、嫌がってるのに……それはもう、愛してるとは言わない。

ただの、束縛だわ!