月と太陽Ⅰ

「沙夜様に何という口の聞き方!」

「朔。……私は沙夜。貴方の名前は?」

「…俺は、大地(ダイチ)。」


大地……その子が、晴さんの大切な人……なの?


「大地……いい名前ね。」

「さ、沙夜さんも……。」

『大地!沙夜様!沙夜様でありんす!』

「…その口調、郭言葉っていうんだろ?元は遊女なのか?」

「満、気にしなくていいのよ?大地…素直なのはいいけれど、すぐに思ったことを口にしてはダメよ?」

「……うん。」


沙夜さんが言うと本当に素直なのね……。


『わっちは……遊女ではありんせん。』